インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは
インプラントオーバーデンチャー（インプラント義歯）は、インプラント（人工歯根）と入れ歯（義歯）を組み合わせた治療法です。歯を失った部分に、片顎（上顎または下顎）に2～6本のインプラントを埋入し、その上にアタッチメントというパーツと入れ歯を装着します。
インプラントを固定源とすることで、安定性が向上し、一般的な入れ歯でよく見られる「噛みにくい・外れやすい・痛い」といった問題の解消が期待できます。
部分入れ歯や総入れ歯のどちらにも対応可能で、一般的な入れ歯と同様に自身で取り外しができるため、清掃や修理がしやすいのも特徴です。
インプラントオーバーデンチャーについて
入れ歯でこのようなお悩みはありませんか？
- 入れ歯が歯茎に当たって痛みを感じる
- 硬い食べ物を噛み切るのが難しい
- 入れ歯が口の中でズレやすく、食事や会話中に不快感を感じることがある
- 違和感を常に感じることがある
- 入れ歯を装着すると発音が不自然になり、特定の音を発するのが難しい
入れ歯は合わないがインプラントには抵抗がある人
多くの方が入れ歯に対して不便を感じています。
入れ歯を支えるのが歯茎の粘膜であるため、ズレると噛むときに痛みを感じることがあります。
また、強い力をかけてもその力がうまく伝わらず、食べ物を噛み切ることが難しい場合があります。
一方、インプラントと聞くと大がかりな手術を思い浮かべる方もいるかもしれません。すべての歯をインプラントにする場合は確かに大規模な手術が必要ですが、オーバーデンチャーを用いることで、入れ歯の安定性が向上します。
オーバーデンチャーでは支柱として数本のインプラントを埋入しますが、その数が少ないため、
手術自体はそれほど大がかりにはなりません。残存歯の本数にもよりますが、2～4本のインプラントで
オーバーデンチャーを支えることができるため、手術に抵抗がある方にもおすすめです。
入れ歯とオーバーデンチャーの違い
| 入れ歯 | インプラントオーバーデンチャー | |
|---|---|---|
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| 治療法 | 口の型をとって入れ歯を製作・微調整する | 人工歯根を埋入して入れ歯を固定させる |
| 安定感がある | × | ◎ |
| 咀嚼力が強い | × | ○ |
| 発音しやすい | × | ○ |
| 痛みが少ない | × | ○ |
オーバーデンチャーのメリット・デメリット
メリット
- インプラントの本数（費用負担）を軽減できる
- 安定した噛み心地
- 取り外して手入れができる
- ズレる心配が無く安心して噛める
- 入れ歯のようにズレて痛くならない
デメリット
- 保険適用外のため自費治療となる
- インプラントを埋める外科手術が必要
- 適応できないケースがある
インプラントオーバーデンチャーの治療の流れ
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1診察・カウセリング
インプラントオーバーデンチャー治療が適用可能かどうかを診査します。
また、治療のメリットとデメリットについて詳しくご説明し、十分にご理解いただいた上で治療を開始します。 -
2治療開始・インプラント埋入手術
さまざまな検査の後、インプラントオーバーデンチャー治療が適用と判断された場合、インプラント体を埋め込む外科手術を行います。
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3アバットメントの装着
インプラント体と骨の結合が確認された後、インプラント体の上に入れ歯を固定するためのアバットメントを装着します。
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4入れ歯への留め具の埋め込み
入れ歯に留め具を埋め込みます。留め具とアバットメントが連結することで、オーバーデンチャーがしっかりと固定されます。
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5入れ歯の連結
インプラント体が顎骨と安定的に結合したら、留め具を埋め込んだ入れ歯をインプラント体と連結させます。
問題がなければ、これで治療は完了です。
治療回数は３回程度です。 -
6定期検診
治療完了後は、定期的なメンテナンスのためにご来院ください。お口の状態チェックや噛み合わせの調整、クリーニングを行います。
インプラントを長く快適にご使用いただくためには、定期的なメンテナンスが重要です。
